大盤解説者ランキング(解説が面白く上手かった順)
対象期間:2023年1月20日~4月9日
順位 解説者
1位 佐藤天彦 九段
2位 木村一基 九段
3位 佐々木勇気 八段
4位 森内俊之 九段
<最新版のランキングはこちら>
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【評価寸評】
1位とした佐藤天彦九段。第81期名人戦第1局の現地大盤解説会の約400人のファンは、佐藤九段の語り口に笑いが絶えなかったと言う。
YouTubeで観ましたが、いや~面白かったですね~。噂通りでした。
研究仲間の渡辺名人や、郷田九段、同期の糸谷八段の物真似に聞き手の飯野女流は、笑いっ放し。
彼女は、聞き手役として抜群でした。
「渡辺名人は何故、聡太君に対戦成績が極端に悪いのか」
この疑問に天彦九段の説明は明解でした。(詳しくは、こちら)
それに天彦九段の語彙は、独特な上に豊富。
実に解り易い。
頭が良いんですね~
感服しました。
天彦九段は、最近、聡太君と4局戦い、1勝3敗。
随分気落ちしていた上に、「評価値を溶かした」などの心無いファンのコメントに傷ついたエピソードも、笑い話にしてしまって、ファンを飽きさせなかった。
400人のファンは、きっと大満足されて帰られたことだろう。
<< YouTubeのLIVE映像は、こちら >>
佐藤天彦九段の解説者評価点数:132点
なお、中村修九段が「天彦さんの解説は、難しい!」とやや批判的でしたが、それこそ見識不足ですね。
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【ランキングの評価点数について】
百数十の独自の評価項目を設け、各項目を5段階評価とし、個人的主観で評価点数を選び、その合計によって順位付けしたものです。
情報がなくて0点とした項目もあり、異常に評価点数が低くなっている場合もありますが、ご容赦願います。
情報を得次第、随時、遡って評価点数を修正して行きます。
各解説者ごとのレーダーチャートは、10個の大項目を5段階評価に修正して描いたものです。
但し、この評価点数は、あくまでも今回だけであって、対象解説者の永遠の評価点数ではありません。
大盤解説は、聞き手役の「聞き手技倆」によって、大きく印象が異なるし、
テレビ解説か現地大盤解説会か、によっても、評価点数は違ってきます。
また、解説者も聞き手の女流棋士も、学んでおられるので、日々解説技倆は向上しています。
よって、評価点数は、都度変化します。
従って、評価点数は、あくまでも今回だけであって、永遠の評価点数ではないのです。
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【ランキングの対象範囲】
この順位の対象となった大盤解説は、私が観た数少ないものだけです。
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【ランキング発表の目的】
日本将棋連盟では、対局数・勝数・勝率・連勝などのランキングを発表していますが、大盤解説ランキングはありません。
しかし、今後は大盤解説が将棋ファンにとって、大変重要なものとなる。
従って、ランキング表を作成する目的は、大盤解説をより良いものにして欲しいからです。
棋士は、良い将棋を指すだけでは駄目で、棋士の考え方や生き様を伝えるべきです。
それが一般社会のお手本となり、社会への貢献となる。
これについては、梅田望夫氏の名言がある。(註1)
繰り返しますが、天才である棋士の考え方や生き様は、一般社会の我々にとって大いに参考になる。
よって、これを如何に楽しく面白く伝えるか、が、大盤解説の大きな役割の一つとなるのです。
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【ランキング上位者の最近の解説】
1.佐藤天彦九段 第81期名人戦第1局 2日目 2023年4月6日 現地大盤解説会
2.木村一基九段 第72回NHK杯決勝戦 2023年3月19日 NHK・TV解説
3.木村一基九段 第62期王将戦第2局 2日目 2023年1月22日 囲碁将棋プレミアム・TV解説
4.木村一基九段 第8期叡王戦第1局 2023年4月11日 ABEMA・TV解説
5.佐々木勇気八段 第62期王将戦第6局 1日目 2023年3月11日 ABEMA・TV解説
6.森内俊之九段 第81期名人戦第1局 2日目 2023年4月6日 ABEMA・TV解説
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【註解】
1.梅田望夫氏が語っている。
羽生善治王座の『第56期王座就位式』での梅田望夫氏の祝辞で。<参照>
平成20年(2008年)11月18日(火)、東京『帝国ホテル』於
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【大盤解説シリーズ】
2023年5月29日号「井出隼平 五段」
2023年5月22日号「伊藤真吾 六段」
2023年5月15日号「深浦康市 九段」
2023年5月8日号「藤井猛 九段」
2023年5月1日号「鈴木大介 九段」
2023年4月23日号~聞き手ランキング~
2023年4月17日号「木村一基 九段」