王将戦 第4局、感涙の△6二銀!

 第4局、羽生さんが勝って、私は歓喜しましたが、その直後、

あ~!聡太君がまけたんだ~、と、暗い気持ちになりました。

私は、聡太君のファンですが、昔からの羽生さんの大ファンです。

第72期王将戦は夢の対決ですが、どちらにも勝って欲しいし、どちらにも負けて欲しくない、と言う、複雑な心境なんです。

 

 それにしても、聡太君の△6二銀!(註1)

 1時間を超える長考で、なんと、なんと、銀を只で捨てる手!

 感動しましたね。

 あの聡太君が脳髄を絞りに絞った、苦渋の選択。

 泣きましたね~、私は。

 

 あの只捨ての△6二銀は、コンピュータには、絶対出来ない。

 コンピュータは劣勢になると、トンデモない頓馬な手を指す。

 人間は、劣勢になると感動する手を指す。

 下手なテレビドラマなんか、足元にも及ばない。

 迫力あったな~
 

**********

【註解】

1.聡太君の△6二銀

  第72期王将戦第4局74手目△6二銀藤井聡太王将は、6一の銀を6二へ進めた。相手の駒を取るわけでもなく、相手の歩の頭へ銀をぶつけた。銀一枚をタダで差し出した。元々、銀一枚駒得していたので、丸損ではないのですが、働いていない8一飛車を受けに使おうというのが目的。

 

 

 

*********

【ニュース】

第72期 ALSOK杯 王将戦 七番勝負 第4局

藤井聡太王将(竜王、王位、叡王、棋聖と合わせ五冠、20歳)

挑戦者:羽生善治九段(永世七冠、52歳)

対局日:令和5年(2023年)2月9日(木)・10日(金)

場所:東京都立川市「SORANO HOTEL」

先手の羽生が107手で快勝し、シリーズ2勝2敗のタイとした。

第5局は2月25日・26日の両日、島根県大田市「さんべ荘」で行われる。

主催:毎日新聞社、スポーツニッポン、日本将棋連盟

特別協賛:ALSOK(綜合警備保障)

協賛:囲碁将棋チャンネル、立飛ホールディングス、森永製菓