第81期名人戦 第4局 聡太君が勝ち!名人位奪取に王手!
渡辺名人の敗因は、基本無視!?
やはり居玉は駄目だし、右銀は7一のまま働かず、基本を無視したのが祟った。
と、渡辺名人の策戦を批判する声が聞こえました。
いや、いや、そんなこと、渡辺名人は百も承知。
練りに練った急戦策だったんです。
相手が聡太君じゃなかったら、「史上初の居玉+7一銀で完勝!」
のニュースの見出しになる筈だった。
聡太君の中盤力が飛び抜けていて、渡辺の研究を陵駕したんです。

陵駕(りょうが)
両者共に全力を尽くした名局でした!
パチ!パチ!パチ!(拍手)
今期名人戦は雁木シリーズ
先の棋王戦は、全4局とも角換腰掛銀シリーズでした。
今回の名人戦は、雁木シリーズです。
渡辺名人が第1局、第2局共に角道を止めて、雁木模様を選択したのは事実です。
しかし、第3局は渡辺名人が角換腰掛銀を誘ったにも拘らず、聡太君は、△4四歩と角道を止めて雁木模様を選択したのです。
この△4四歩は、聡太君がプロ棋士になって、初めてのことです。
声を大にして視聴者に認識して貰わなければならない。
これは、聡太君が、「雁木面白そうですね。今回の七番勝負は、雁木シリーズにしましょう」と、暗黙の問い掛けを渡辺名人にしたんですね。
勿論、渡辺名人に異論はありません。受けて立ちました。
この二人の盤上での会話について、解説者は、全く言及していない。
だ・か・ら、第五局も、雁木模様の駒組になります!
第64期 王位戦挑戦者は、佐々木大地七段!
佐々木七段、強いですね~!
羽生九段がやや優勢だったみたいですが、中盤戦を粘り強く指して逆転勝ち。
お見事でした。
棋聖戦と合わせてWタイトル戦となりました。
聡太君、油断できませんね~
師匠の深浦康市九段は、自分のこと以上に喜んでいました。
微笑ましいですね。

微笑(ほほえ)ましい
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【対局ニュース】
第81期 将棋 名人戦 七番勝負 第4局
渡辺明名人 vs 藤井聡太六冠(竜王・王位・王将・叡王・棋聖・棋王)
対局日:令和5年(2023年)5月21日(日)・22日(月)
場所:福岡県飯塚市「麻生大浦荘」
持時間:各9時間
開始時刻:21日、9時
終了時刻:22日、16時45分
結果:69手で▲藤井六冠の勝ち。
名人戦七番勝負シリーズの成績は、藤井3勝、渡辺1勝。
伊藤園お~いお茶杯 第64期 王位戦 挑戦者決定戦
佐々木大地七段(27歳) vs 羽生善治九段(52歳)
対局日:令和5年(2023年)5月18日(木)
場所:東京・将棋会館「特別対局室」
持時間:各4時間
開始時刻:10時
終了時刻:19時53分
結果:117手で▲佐々木七段の勝ち。
勝った佐々木七段は挑戦者となり藤井王位に挑む。第1局は7月7・8日に開幕する。
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