王座戦 第1局。永瀬王座が初戦を白星!
永瀬王座は、初戦を幸先よく白星で飾りました。
それも、後手番で勝ったのだから、大きい。
次は永瀬の先手番。
勝てば2連勝で、王座防衛にあと1勝となる。
この可能性は、高い。
と、なると、
まあ、通常で言えば、
聡太君、ピ~ンチ!
なんですが・・・
慌てることはありません。
私は、聡太君、ピンチになって欲しいと願ってます。
なぜなら、本気の聡太君が見られるから。
はっきり言って、聡太君は、まだまだ、本気じゃない。
今回の第1局の63手目▲5二角成と切り飛ばして、金と刺し違えた。
この攻め方、先の王位戦の挑戦者・佐々木大地七段相手なら、
絶対!やってません。
そう、佐々木に攻めさせる方針でしたからね。
じゃあ、今回は、なぜ、角を切り飛ばしたか?
それは、永瀬王座が「ゆっくり勝つ棋風」だから、対して、聡太君は「最短、細い攻めで勝つ」方法を試してみようかな?
って、考えていたからです。
それが上手くいかなかったので、次局、どうするかは分りません。
まっ、どうであれ、そんなところが注目です。
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【対局ニュース】
第71期 王座戦 五番勝負 第1局
▲藤井聡太七冠(竜王・名人・叡王・棋王・王将・棋聖、21歳)vs △永瀬拓矢王座(30歳)
対局日:令和5年(2023年)8月31日
場所:神奈川県秦野市「元湯陣屋」
持時間:各5時間(チェスクロック方式)
開始時刻:9時
終了時刻:21時11分
結果:150手で後手・永瀬王座の勝ち。
永瀬王座は、シリーズ成績を1勝0敗とした。
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【プロフィール】2023年8月31日現在
永瀬拓矢(ながせ たくや)王座
生年月日:平成4年(1992年)9月5日生、現30歳
出身地:神奈川県横浜市
師匠:安恵照剛八段
竜王戦:1組
順位戦:A級
四段昇段:平成21年(2009年)10月1日、17歳。
八段昇段:令和元年(2019年)10月1日、27歳。
九段昇段:令和2年(2020年)10月14日、28歳。
タイトル獲得:5期。
棋戦優勝:2回。