橋本八段は「子供の連れ去り」問題の被害者

「子供の連れ去り」問題とは

橋本崇載・元棋士が殺人未遂罪で逮捕された。

これは、矛盾に満ちた事件だ、と思う。

私は橋本八段が、可哀そうで仕方がない。

それどころか、いつ、自分に降りかかってくる災いかと思うと、他人事ではない。

今、大問題になっているにも拘わらず、マスコミが報らせないのが「連れ去り事件」。

大概、母親が子供を突然、連れ去り行方を晦ます。

日本では、母親が親権を持つのが当然という風潮がある。

ところが、考えてみると奇怪しい。

奇怪(おか)しい

子供は、母親の独占ではない。当然、父親にも権利がある。

たとい両親が不仲でも、子供にとっては両方とも親である。

ならば、子供の気持ちを尊重して、両方と会う機会を設けるべきだ。

しかし、親権を得た親は、相手に会わせることを拒否する。

子供の気持ちを無視した暴挙である。

ここに金儲けを目的に誠意のない方向へ導くのが、悪徳弁護士である。

これが「連れ去り問題」の本質。

事件は追い詰められた末の悲劇

夫婦も人間同士であるから、イザコザが起こる。

どこの家庭でも、ある。

しかし、過去、橋本さんは、暴力を振るったりしたことはない。

にも拘わらず、元奥さんは、何も告げず、突然、子供を連れて家出した。

そして、子供に会わせない暴挙に出たのである。

そこに悪徳弁護士が金儲けを目的に、家庭内暴力があったなどと事実を捏造して、母親の味方をする。

橋本さんは、ただ、子供さんと会うことを望んだだけなのである。

アッサリと諦めてしまえば、今回のような事件は起こらなかった。

きっと今でも棋士として、活躍していたに違いない。

しかし、愛情の深い橋本さんは諦められず、自殺まで考えるほど自分自身を追い詰めた。

事件の結末だけを見れば、橋本崇載さんを責める人が多いだろう。

しかし、もしも自分が同じ立場に置かれたら、よほど愛情の薄い人間でない限り冷静な行動を採れなかったのではないか、と、思う。